真・女神転生シリーズ 〜乙姫様は刺身がお好き〜

シナリオ作者:村上 匠
ゲーム作者:朱鷺田祐介
発売元:(株)アスキー
プレイヤーの人数:4人〜5人
プレイ時間:キャラメイクを除いて3〜4時間
シナリオのタイプ:どたばたコメディ(笑)



■概要
 竜宮城(笑)からお忍びで出てきたデジタルデビル、竜王・乙姫が繰り広げる大(?)騒動。 帰ることの出来ない乙姫を、PC達はどう扱うのか???

■プレイの進行
 魔界の片隅にある「竜宮城(笑)」では、主の悪魔、竜王・乙姫が退屈な日々を過ごしていました。 一緒に住んでいる魚の化身による芸などは、何百年も見続けたし、浦島太郎のような愚かな人間(爆)も来ないし…。
 そんなところに、人間界へと行けるゲートが開いたので、乙姫は人間界へお忍び旅行する事を決意。 人間界へと旅立ちます。

 旅立つ際に、活動するためのエネルギーを魚から奪い取ったので、養殖場などで魚が大量死する事件が起きますが、まあどうでもいいでしょう。
 過去迷いこんだ人間達から、多少は人間界のことを聞きかじっているので、まずは人間に変身。 観光旅行としゃれ込みます。
 しかし、細かいことを知っているはずもなく、事件続発! 例えば信号を無視して、突っ込んだ車を大破させる(笑)とか、魚河岸で転がっている冷凍マグロが「かわいそうだ」と言うことでサマリカームをかけて蘇らせたり…。

 これらの事件は、デビルバスターであるところのPC達に、即日伝わります。 「正体不明の女性型悪魔が、次々と事件を起こしている」と。
 というわけで事件解決に乗り出すPC。 乙姫を倒すも良し、観光旅行の手伝いをして気分良く帰って頂くも良し、また乙姫と上手く交渉すれば、仲魔になってくれるかも知れません。

 シナリオの進め方としては、キーキャラクターとなる乙姫の扱いで雰囲気が大きく変わります。 「浦島太郎」に出てきたような、ちょっと怖い感じの性格付けをするならば、乙姫が起こす事件を少し不気味な物にしてみるといいでしょう。
 一方、あどけない感じの性格付けをするのならば、起こす事件も罪のない感じ(事件自体は大事件でも)にして、PCが乙姫と戦いにくくし向けるのもいいかもしれません。
 例えば、魚河岸にいる魚を利用して、妖鬼・アズミを召喚する事件を起こしたとして、前者ならば見目のいい魚屋の青年を誘拐するという尾ひれをつけてみたり、後者ならばアズミとともにそこにある試食用切り身を食べて「…マグロってこんな味がするんだ…今度じいやをかじってみよう」と話しているとか。

 ありがちな展開になるでしょうが、ドロドロしがちなメガテンシリーズ。 たまにはこういったドタバタがあってもいいのではないでしょうか。



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