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34 「サプリコン」行ってきました。
2001/12/1(土)20:01 - 姉川 政宏 - 1761 hit(s)

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 タイトルのとおりなんですが……「サプリコン」に行ってきました。その顛末などを書いてみたいと思います。

○23日
 朝7時30分の列車で名古屋に出て、名古屋から東京までのぞみ号に乗って行きました。ひかり号は一カ月前から完売だったのです。東京に着いてすぐ、そのまま秋葉原へ向かいました(笑)。……といっても、特に欲しい電化製品があるわけではなかっので、万世橋近くにある交通博物館に向かいました。10年前、まだ高校生だった頃に東京へ行ったとき、秋葉原の端っこにあるこの博物館を初めて訪れたのですが、時間がなくてあまりゆっくり見られなかったのが残念だったので、今回はゆっくり回ろうと思いました。
 博物館は連休初日ということもあって、親子連れが多かったです。今回はゆっくり回ることができました。
 そしてそのまま、秋葉原ではなく神田に向かいました。昌平坂学問所のあった湯島聖堂も、10年前に訪れたことがある場所です。10年前は、雨が降っていたので寂しい感じでした。が、今回は日曜日で聖堂が開いていたこともあり、晴れやかな感じでした。そして聖橋を渡り、神田の古本屋に到着。専門書が多くて結局何も買いませんでしたが、ぐるりと回って楽しかったです。
 そしてとりあえず秋葉原に戻り、そのまま宿泊地のある赤羽へ向かいました。全く土地勘がないので、ホテルについて荷物を置いたらすぐにぐるりと商店街を回ってみました。といっても特に何か欲しいものがあるわけではなく、一時間ほどでホテルに戻ってきました。ホテルの近くの回転寿司屋で食事をして、明日の「サプリコン」に備えて早めに休むことにしました。

○24日
 午前7時に起きて、朝食を摂ったらさて何もすることがない(笑)。サプリコンの開場は11時30分、ホテルからサプリコン会場まではわずか30分ほどのようです。ホテルにいてもしょうがないので、折角なので東京を観光することにしました。
 で、どこに観光に行こうか考えました。残念ながらガイドフックを持ってきていませんでしたし、本格的な観光をしているとサプリコンに間に合わない恐れもあります(笑)。で、滋賀県出身者として滋賀県に縁のある場所を訪れたいと考えました。
 とりあえずサプリコン会場近くの駅まで出て、荷物をロッカーに預けました。そして地下鉄に乗り、桜田門まで移動。
 そう、「桜田門外の変」で井伊大老が暗殺された場所をみたいと思ったのです(笑)。
 桜田門駅を降りると、そこは皇居でした(笑)。そういえばそうだよなと思いつつ、桜田門をくぐりました。桜田門「外」の変だから門の外で起きたのだろうと思いつつ、もう一度門の外に出て、堀づたいに歩いてみました。特に何か碑が建っているようなこともなく、だいたい「このあたり」だろうと納得して、再び門をくぐりました。
 折角なので皇居の二重橋(本当は「めがね橋」といって、二重橋はその奥にある別の橋だと見知らぬ人に教えていただきましたが)を見て、それからすぐ近くにある国会議事堂まで歩いてみました。
 土曜日なので閉まっていましたが、結構大きな建物でびっくり。その近くにある「日本水準原点」も見学してきました。日本水準原点とは、日本の測量の基礎となるポイントで、すべての距離や標高などはこれを元に決められています。
 まだ時間があるので、ついでに「伏魔殿」を見てきました。警視庁をぐるりと回り、国土交通省の建物を横目にみながら歩いていくと、何やら他の官庁に比べると奇妙に貧相な「外務省」の看板が見えてきました。外務大臣がパキスタン訪問中のためか、特に騒がしくもなく、そのまま地下鉄に乗り直して池袋まで戻りました。
 池袋のレストランで昼食をとった後、サプリコン会場の「古流かたばみ会館」に入りました。受付で名札をいただき、2階の物販スペースで「ヒーローウォーズ」を受け取りました。と、目の前に何とグレッグ・スターフォード氏が! しかも気軽にサインに応じている! 思わず私もサインをいただきました(笑)。
 一緒に行った友達はいなかったのですが、TRPGを愛する人同士、すぐに打ち解けました。グレッグ氏のまわりで、「もしグレッグ氏がGMしてくれたらどうしよう?」という話で盛り上がりました。
「もしグレッグ氏が『ヒーローウォーズ』のGMをしてくれたらどうする?」
「すごくうれしいけど……英語しか通じないよね?」
「ということは英語でプレイするのか……」
「グレッグGMは英語で言った。『困り果てた表情の老人が君たちの前に現れた』」
「ATTACK!(笑)」
「『そうしたら可愛い女の子が切羽詰まった表情で駆け寄ってきた』」
「ATTACK!(爆)」
「……『アタック』しか言えんのかい?!」
 そうこうするうちに開会式。様々なゲームデザイナーさん達が参加されていて、それぞれが近況などを話されました。デザイナーさん達も80年代はRQをやりたおしておられた方が多く、グレッグ氏に逢えて感激しておられました。
 そのあとしばらく休憩のあと、グレッグ・スターフォード氏のインタビューが始まりました。翻訳者でもある桂さんがインタビュアー兼通訳となって進められるのですが、桂さんの通訳がなかなか名(迷?)訳で思わず大爆笑でした。ただ、私がRQの世界に詳しくないので、細かい冗談などがわからないのが残念でした。

 そこで一旦古流かたばみ会館をあとにし、「夜の部」の会場である東大近くの「鳳明館森川別館」に移動しました。この旅館は大正時代の風情を残した何ともいえない良い雰囲気の旅館でした。何しろ3階には「伝声管」があり(笑)、トイレも「お手水」と呼んだ方がいいような感じでした。
 夜の部のテーブル分けで、私は「ゼノスケープ」卓に入りました。同じ部屋になった人たちとテレビで「ウルトラマンコスモス」を見ていると、やがてGM陣が来られました。来られたのはゼノスケープのスタッフである藤浪先生、司先生、そして速見先生です。先生方もこの旅館の雰囲気にあてられ、いろいろ探検して遊んでおられたようです(笑)。
 で、ゼノスケープの部屋は2部屋でしたので、とりあえず全員が同じ部屋に入りました。そしてそれぞれのTRPG歴や好きなTRPGなどを自己紹介しつつ、ゼノスケープ卓の割り振りが改めて行われました。
 一つは、司先生がGMをする「ゼノスケープ・ブリッツ」卓。ブリッツとはチェスの早指しのことで、ゼノスケのサプリである「カレイド・スケープ」で発表されるルールです。その名の通りかなりさくさくと楽しむことができますが、さらに今回は「カレイド・スケープ」に収録されるシナリオをプレイすることができました。
 そしてもう一つは速見先生がGMの「ファー・スケープ」卓。これはゼノスケープの裏返しで、今から数億年前のゴンドワナ大陸(パンゲア大陸が分かれてできた大陸)を舞台にしたファンタジーRPGとのことです。なかなかハチャメチャなワールドで、こちらもかなりおもしろそうです。
 どちらにしようか悩んだのですが、とりあえず私はゼノスケ卓に行くことにしました。
 プレイしたシナリオは、「切り裂きジャック」もの。PC達の前世(シナリオ用アイズ)として渡されたのは、実際に切り裂きジャックの容疑者とされた人物4人(笑)。GMは「誰がジャックなのかはプレイしていくうちに決まります」と予め予告しました。
 キャラクターを作り、ブリッツルールの簡単な説明を受けましたが、確かに軽くてすっきりしたルールでした。手元にサマリーなどがなくても、とまどうことなく遊べました。
 で、プレイのほうは前世と現世が交錯する奇妙な雰囲気のなかで進行していきました。街のマップがランダムに決定されるというのもミステリアスでおもしろかったです。そして最後に、クライマックスの「切り裂きジャックは誰か」という判定があり、結局こいでたく先生がジャックになりました(爆)。
 12時にテーブルが終了。そのあとスタッフの皆様にサインをいただき、地階のフリー部屋に降りて行きました。

○25日
 12時に一旦卓が終了する予定だったのですが、時間どおりに終わったテーブルが少ないようでした(ヒーローウォーズとゼノスケは終わっていたのですが……)。聞くと、午前3時近くまでかかっていた卓もあったとか(笑)。そこからフリーセッションが始まりますが、とりあえず参加できるテーブルがない状態でした。
 そこでしばらく休憩していると、午後1時30分くらいに朱鷺田先生が降りて来られました。朱鷺田先生は「ブルーローズ」という新作RPGのセッションをしておられたようで、これから「深淵」をやるとのことでした。早速そのテーブルにくわえさせていただき、プレイ開始。
 私は医王教団の薬師をプレイしました。「教団からの脱出(デフォルト)」と「待ち人の予感」の運命を持っています。が、隣にいた騎兵のPCが運命66番「魔族の血」をひいてしまったのです(笑)。朱鷺田GMは3枚カードを引いて、「美しいのと、ぬらぬらなのと、ぎとぎとなのと、どれがいい?」とその「お父様」たる魔族の選択をプレイヤーに迫ります(笑)。そして他のPCは、すべて彼の運命に巻き込まれる形でのシナリオ導入になりました。
 「深淵」のマスター経験だけなら10回以上あるのですが、プレイヤーは初めてでした。で、朱鷺田GMのカードの回し方とか夢歩きの方法とかに特に注目していたのですが、やはりデザイナーだけあってお上手でした。
 そして「深淵」卓が午前6時に終了しました。エンディングは……みんな沼地に沈んでいって全滅(笑)。
 そのあとふりー部屋に降りたのですが、デザイナーさんやスタッフの方々が酒宴を開いておられて、しかもかなりできあがっている状態でした(笑)。清松先生は部屋の真ん中で大の字に寝ているし(笑)。そしてスタッフの方が買ってきてくださったおにぎりやお弁当が大量に余っており、それをほおばりながらいろいろヤバいお話を聞かせていただきました(笑)。
 午前7時30分、片付け開始です。おにぎりをネタに「もったいないお化けは何CPで作れるのか?」と延々と話し合っていた私たちは、いい加減のーみそが死んでいたのでしょう(笑)。
 そして午前8時、閉会式の後、私は会場をあとにしたのでした。
 できたらそのあとゲームショップでも回ろうかと考えていたのですが、とても体力と気力がなかったので、早々と新幹線に乗りました。そして新幹線に乗ると同時に眠り始め、気がつくと岐阜羽島駅を出発したところでした(笑)。

 とりとめもなく書いてきましたが、TRPGをなかなかゆっくり遊べない私にとって、一晩中TRPGが遊べたサプリコンはとても楽しいものでした。また、普段はお逢いできないデザイナーさんたちと遊ぶことができ、大変感動的でした。
 また次回があったらぜひとも参加したいと思いました。


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【34】 「サプリコン」行ってきました。 2001/12/1(土)20:01 姉川 政宏 (8938)

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